かどみろぐ

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騰訊信用とその未来

初記事。

 

ちょっと中国のイノベーションの勉強会に行ってました。

今、凄いですからね。中国。深センスピードって本当にイノベーションの速度が違う。

そんな中国で起きている事で、関心したこと・そして今後の妄想。

 

騰訊信用とビッグデータ

中国IT企業に騰訊(テンセント)って会社があります。

日本だと聞き馴染みないですけど、この会社は日本でいうLINEとかUberとかtwitterみたいなサービスをやってるでかい企業なんですね。

どれくらいでかいかっていうと、月間アクティブユーザーが28億人。

Twitterの日本人月間アクティブ数が5000万人くらいです。全然規模が違いますね…

 

で、そんな騰訊が "騰訊信用" なるサービスをβテストをはじめました。

実は、アリペイというIT企業も似たようなサービスとして"芝麻信用"というものをやってるんですけど、これがかなり凄い。

 

簡単に行っちゃうと、これらのサービスは個人のレーティングシステムです。

この評価値が高いと、例えばホテル予約した時にデポジットがいらなくなったり、ご飯食べに行って割引が効いたりします。もちろん、日本でいうクレジットヒストリーみたいな機能もあるんですが。

 

で、何が凄いか。

それは騰訊信用のレーティングファクターなんですよ。

 

前述したように、騰訊TwitterとかUberとかFacebookみたいなサービスをやってますね。そこには個人個人のアカウントに紐づけられた膨大なデータがあります。

例えば

などなど

上げていけばキリがありませんが、これらから評価されます!!

支払履歴だけでなく、交友関係やSNSの発言なんかも見られているわけです。気が抜けませんね!

 

もし仮に、シェアライドして乗客が椅子蹴飛ばしたり、車の中で痰でも吐いたら、貸し出し側は相手に対して低評価をつける、するとレーティングに反映されます。恐ろしい世の中だ。。

SNS上で暴言はいて凍結されたりもレーティングに反映されるんじゃないですかね。。

もちろん、このレーティングが高評価なら割引など受けられますけど、あまりにも低評価がつきすぎると、そのうちサービスが受けられなくなるんじゃないでしょうか。。

SNS上の人にも見られますからね。交友関係も限られたものになってしまいます。

 

凄いSFみたいな話ですがすでにβテスト始まってますからね。

星新一みたいな世界もそう遠くない。

 

これからの時代、信用とは

これから信用は価値になる、っていう意見が増えているじゃないですか。

 TimeBankとか、VALUとかそういうサービスでも間接的に信用が売買されているわけですが、個々人の振る舞いが評価に直結するこのシステムは非常にわかりやすい。

 

これは想像ですけど、このレーティングがブロックチェーンに乗ったらさらに面白いことが起きます。

トークン化すれば、信用を売買することが出来ますね。

低評価な人が質の高いサービスを受けるために、信用ある人から信用をお金で買う、なんてことも不可能な話じゃない。

スマートコントラクトが使えれば、信用を一時的に貸し出しとかもできますね。。

日頃の振る舞いがお金に直結する世界になるわけです。

 

そしてブロックチェーンであれば、プロトコルの世界ですから世界中で取引可能です。

そんなトークンが(もう多分あるんでしょうけど)普及すれば、この日本ですら若い世代から信用の売買が広まっていくんじゃないでしょうか。。

 

未来がどうなるか、ちょっと楽しみです